天の戸 夕焼け雲 (ごんべー)

お日さまが沈んだ頃に西の空に誘われてカメラを向けてみた

あかね色に染まる雲が西の方から流れてきた

漆黒の合間のわずかな時間のこの色が好きだ



天の戸 孫 (ごんべー)

この世に命を受け一週間余の初孫と対面してきた

血を分けた命がどれほどに愛おしいのかを彼女が教えてくれた

新しい命に支えられ生きる喜びを分かち合っていきたい



天の戸 福寿草 (ごんべー)

桜の便りは足踏みをしているが春を一番に告げる福寿草が蔵の前の空き地に咲いていた

一冬を雪の下で暖かくなるときをじっと待ち続け春の光をいっぱいに受け花を咲かせる

誰に見られなくてもいいお日様が見ていてくれるのだから



天の戸 洗い納 (ごんべー)

最後の槽掛けを終えて道具が乾ききらないうちに素早く洗い清める

酒造りの作業が一つ一つが終わり一つ一つの道具を片付けていく

全ての作業は次の酒造りへとつながっていく



天の戸 温度計 (ごんべー)

一日中温度計を見つめていた

微妙に変化する温度を見つめていた

その温度計の向こう側に見えるものは山吹色に熟した酒の姿だ