天の戸 胎動 (ごんべー)

稲の花が咲き受粉を終えた籾殻の中では新たな命が動き始めていた。

初めは背丈を伸ばし体の幅を作り徐々に厚みを増していく。

宇宙的な数の命の営みが田圃の中で繰り広げられている。



天の戸 美山錦 (ごんべー)

何時もより少し遅くなったが美山錦の稲穂が勢揃いした。

お天道様の様子を見ながら自分達の一番いい時期を見極め花を咲かせる。

自分達の未来を創るために花を咲かせ実を結ぶ。



天の戸 うつむく君 (ごんべー)

うつむいて居る顔を覗き見るようで申し訳ないが

その素顔が見たくて自分の顔を寄せてみた

花は少し恥ずかしそうに黙ってその素顔を見せてくれた



天の戸 旅の空から (ごんべー)

田圃や蔵だけを行ったり来たりしていると無性に遠くへ行きたくなる。

忙しいとは言わずに思い切って切符を買い遠くへ走る列車に乗り込む。

見たことのない風景を眺め違う風を感じ地のものを食べ地の酒を飲む。

旅から帰ってくる度にふるさとの良さが身にしみる。



天の戸 夏の定番 (ごんべー)

緑色の畦道にオレンジ色がひときわ輝いて見えるのはヤブカンゾウだ。

梅雨の終わりを教えてくれる花でもある。

誰かが植えたわけでもないのに畦道のあちらこちらにそって咲いている。