天の戸 出番待ち (ごんべー)

田圃から生まれ精米を終えた米が蔵に運ばれ酒になる時期を待っている

育てられて磨かれて洗われて蒸されて冷まされて温めためられて醸されて

飲まれることで米の命を全うする



天の戸 秋田心 (ごんべー)

純米酒秋田心が誕生したのは50年ほど前のことになる

三増酒が全盛だった時代に産声を上げたこの酒は今の時代を予感していたのだろう

米の秋田は酒の国、そんな言葉を語れるような酒になれたような気がする



天の戸 表情 (ごんべー)

種を切る手、確かな動きが蒸米に命を吹き込む

言葉を発する事はないが、その手には確かな表情がある

旨い酒を醸すために働き続けてきた手には確かな表情がある

 



天の戸 冬の晴れ間に (ごんべー)

この時期は鉛色の空が幅を聞かせているので青空を拝める時間は僅かしか無い

そんな澄み切った空のもとに鳥海山が悠然と姿を現す

ここに住む者にとって季節を映し出す鏡のような存在だ



天の戸 初搾り (ごんべー)

半年ぶりの袋折り作業は感を取り戻しながらの作業となる

一枚、また一枚と醪の入った袋を慎重に重ねて行く

袋が積み重な度に槽場は新酒の香りで満たされていく