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天の戸 イメージ (ごんべー)

搾りたての槽口を含み熟成の時期を見極める

一冬で仕込む酒は人々の口に入る場面をイメージしながら造る

それがどんな場面なのかは酒が教えてくれる



天の戸 龍のように (ごんべー)

甑の中の酒米を蒸し上げた湯気が勢いよく吹き抜けから大空へと駆け上がる

その姿は北風に乗って様々な姿に形を変え一つとして同じ姿にはならない

時には鳥のように時には天女ように時には龍のように



天の戸 真冬の訪問者 (ごんべー)

真冬になると蔵を訪れるのは見学のお客様ばかりではない

雪が積もり外の食べ物が乏しくなるとすずめが出入りするようになりこぼれた蒸し米どころか

しめ飾りや見本の稲の穂までを食べ尽くしていく

可愛いけどあまりありがたくない訪問者だ



天の戸 初蒸し (ごんべー)

正月休みも終わり蔵にはいつもの活気が戻ってきた

年明けの仕込みは出品酒仕様の純米大吟醸が勢揃いする

一層気の抜けない日々が雪解けの頃までつづく



天の戸 まぶ(雪庇) (ごんべー)

三日三晩吹き荒れた吹雪が治まり青空が少しだけ顔を出してくれた

麹室の屋根を見上げるとその吹き荒れた痕跡がしっかりと残されていて

俺の存在を忘れるな言わんばかりの冬将軍の顔に見えた