P箱、米、仕込みの足場、積み重ねられたものから見える蔵の中の時の流れ
時間は費やすものではなく重ねていくもの、時間は止まってはくれない
一つ一つをしっかりと積み重ねていく、それが人生
醪が入れられた袋が一枚また一枚と積み重ねられていく。
動作としては一見単純に見える作業だが単純が故に精度が求められ職人技が光る仕事だ。
きれいな仕事は次のきれいな仕事へと継って行く。
指先は語りかける、何をしているのか、何のためにしているのか
蔵人達のまごころをも包み込んでの旅支度
どんな出会いが待っているのだろうか
送り出す母の手のぬくもりは消えることはない