先日まで毎日のように搾ったら剥がしての酒粕剥がしの作業が続いていた。
来る日も来る日も酒袋を揉んで内側にこびりついた酒粕を丹念に削ぎ落とす。
力まかせだけではやり通せない忍耐の仕事だ。
品種改良という名のもとに星の数ほどの米が生まれては消えてゆく
その中で選ばれし米だけが醸しだされ米の雫へと生まれかわる
今宵はどの米の雫と恋に落ちようか
楽しみは尽きることがない
じっと見る、詰める前にも詰めてからもじっと見る。
ビンはきれいに洗い酒はフィルターを通しているので何もないはずだがじっと見る。
じっと見るのも酒屋者の仕事だ。
幸せのカタチは、自分が求めたところにある
求めなければそれは訪れることはない
そう信じて前へ進もう
幸せのカタチが必ず見つかるはずだ
あれから、どれくらいの涙を流したことだろうか
あれから、どれくらい変われたのだろうか
あれから、どれくらい前に進めたのだろうか
そう、あれから三年の月日が経っているのに