夕暮れ時、クモは明日の食事の準備で忙しくしていた。
クモは狩りの名人だが、田圃の真ん中の畦道のまだ咲かぬコスモスに罠を仕掛けても
それに寄ってくる獲物が居るのだろうかと心配してしまった。
受粉を終えた籾にキッス
「美味しくなあれ」とおまじないをしているようにも見えます。
半年後には、このひと粒からひと雫へ生まれ変わります。
夏の夜のボレロ、光に酔い、酒に酔い、友との話に酔う。
花火は一瞬の光のショー、二度と同じものを見ることが出来ない。
だからこそ心に染み入るんだろうね。
雨にたたられた8月いつもより短い北国の夏が終わろうとしています。
午前十時、稲の開花時間に合わせて田圃に行ってみる。
田圃一面に咲いた稲の花の一番きれいな花を撮ろうと畦をウロウロしていると
ヒメヒラタアブが花粉を求めてか遊びに来てくれた。
写真の素材も半径五キロ以内に広がる世界で満たされている。
朝日が登ると同時に人もスズメも活動を始めます。
向かう場所は実りの早い田圃、稲穂が実り始めるとスズメたちが、お乳を吸うようにして籾をついばみ
お腹を一杯にして飛び立っていきます。
餌をもらったお礼にカメムシも一緒に食べてくれたら良いのに思う毎日です。